そのシステム、どこに持っていく? オンプレ/クラウド論争に終止符をこれからのITインフラのあるべき姿

ここ数年日本企業でクラウド移行の動きが活発化しているが、全てのデータをクラウド移行することが必ずしもベストの選択となるわけではない。企業がオンプレミスとクラウドの両者をうまく活用するにはどうすればよいのだろうか。

2021年10月18日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 企業の情報システムが直面する課題は多く、その内容も複雑化している。例えば、基幹システムのサポート期限への対応やレガシーシステムの改修、DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するための社内データの一元化などだ。もちろん、情報セキュリティやプライバシー、ガバナンスの問題もクリアしなければいけない。IT人材が不足する中で、これらの問題を同時に解決する必要がある。

 効率的なIT運用とデータ利活用などで注目されているテーマの一つが「Amazon Web Services」(以下、AWS)などのクラウドの活用だ。以前は反応が鈍かった日本企業も、ここ数年でクラウド移行の動きが加速している。全社一斉にオンプレミスのシステムをクラウド移行する大手企業も存在する。

 クラウド移行の理由は企業ごとにさまざまだが、大きなメリットの一つがコストの削減であるはずだ。しかし大規模なシステムのデータをクラウドに移行すると、むしろコストが増大することもある。場合によっては一部のシステムの移行を取りやめ、オンプレミスのまま残すという選択をする企業もあるという。どのような背景があるのだろうか。


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