“ランサムウェアビジネス”に立ち向かう 組織的防衛の薦め「もぐらたたき型」対策はもう限界

ランサムウェアによる攻撃はますます巧妙になっている。スペシャリスト集団による「分業制の犯行」が拡大傾向にある中、企業はどう防御すべきなのか。これから予測される脅威とその対策について解説する。

2021年11月11日 10時00分 公開
[ITmedia]

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を背景にテレワークの浸透、非対面でのセールスやマーケティングの進展など、企業におけるデジタル化が大きく進んだ。その一方で、IT活用の進展に歩調を合わせてサイバー攻撃にも変化が出ている。

 従来型のランサムウェア攻撃は特定の個人による犯行が主流だったが、近年は“スペシャリストによる分業制”が進んでいる。ランサムウェアの開発者やシステムへの侵入を専門とするハッカー、標的とした企業との身代金交渉人などが手を組み、組織の力でより巧妙化した攻撃を拡大させているのだ。この傾向は今後、ますます拍車が掛かる兆候がある。企業はどう対処すればいいのか。次のページでは直近の脅威トレンドを深掘りして、これからの動向と有効な対策を探る。

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