大規模な運用自動化に伴う課題解決のポイント――富士通クラウドの事例から探るクラウドは作るよりも、維持することが重要

クラウド活用の拡大に伴い、運用負荷増大が課題になっている。解決策として「自動化」が注目されているが、その実践にも課題がつきまとう。どうすれば「自動化」の課題を解決し、効率化できるのか。富士通の事例からポイントを探る。

2021年12月15日 10時00分 公開
[ITmedia]

 新規のサービス提供やクラウド移行などの動きが加速し、ITインフラ運用の重要性が増す中、運用業務の「自動化」が注目されている。自動化によって運用管理業務の負荷を減らし、よりビジネスに価値を与える業務へ集中させようということだ。

 運用自動化を実現するオープンソースソフトウェア(OSS)の一つに「Ansible」がある。Ansibleのジョブは、小さなパッチ適用からソフトウェアのメジャーアップデート、サーバの追加や交換、仮想マシンのメンテナンスなど、日常的な運用業務が対象だ。Ansibleのような運用自動化ツールを活用することで、ITインフラを安定的に運用している企業もある。

 Ansibleに限らず、自動化ツールの導入当初は「どうやってジョブを開発し、作業を自動化するか」が課題になるが、導入後は多数のジョブを継続的に実行、改善する際の変更管理が課題になる。これは自動化を未採用の企業にはイメージできないだろう。

 具体的には、ジョブのバージョンチェックや適用漏れ、パラメーターやターゲット、運用者(ジョブ実行者)が正しい認証情報を扱っているかなどの確認だ。ジョブが増加すると、インベントリーやパラメーター、認証情報の管理が複雑化し、誤ったジョブの実行を防止するために、ジョブ実行者の権限や承認フローの管理も必要になるのだ。

 では、こうしたAnsibleの活用にまつわる課題はどのようにして解決すればよいのだろうか。運用自動化の大規模化に伴う課題を解決するためのポイントを、自社構築したクラウドサービスを提供する富士通の事例から探る。


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