600社のRPA導入を支援してきた企業が語る、導入から定着までの正攻法RPAプロジェクトの駆け込み寺

社内でRPAをスケールさせられないという声が各所から聞かれる。その原因と解決策を専門家に聞いた。RPAを“賢く”活用するためのすべを探る。

2021年12月24日 10時00分 公開
[ITmedia]

 2016年ごろから業務プロセス改善の手段として関心を集めてきた「RPA(Robotic Process Automation)」は普及期に移った。デジタルトランスフォーメーション(DX)への足掛かりとしてRPAによる業務の自動化を成し遂げた企業も見られる。

 成功企業が存在する一方で、「開発、運用体制を構築できない」「業務の棚卸しや選定が手間」「ROI(投資対効果)を出せる業務がない」といった課題を前に、導入を断念するケースが報告されている。導入フェーズのこうした障壁は、RPAを社内展開する際も付いて回る。開発、保守用の組織体制の構築や自動化対象業務の継続的な発掘が課題となり、期待したROIが出ず社内展開が頭打ちになった経験を持つ企業もあるだろう。

 RPAは一部の企業でしか効果を出せないものなのか。あるいは、生産性向上の鍵として“賢く”活用する方法があるのか。企業のRPA導入を支援してきたプロに、導入からスケールまでの各段階で発生し得る課題とその解決策を聞いた。

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