「運用のコード化」とは何か? IaCとの違いや導入に向けた3つのポイントを解説運用ミスを防ぎながら自動化を推進

IT予算や人員の大半が既存システムの運用・保守業務に割かれている原因に、業務システムの個別最適化と運用のサイロ化がある。これらを解消する「運用のコード化」(Operations as Code)とは何か、メリットや導入の要点を解説する。

2022年01月24日 10時00分 公開
[ITmedia]

 DX(デジタルトランスフォーメーション)推進においては、既存システムの運用に費やすリソースを軽量化し、新サービス開発に十分な人員を割り当てる必要がある。だが、日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が2020年4月に発表した調査結果は、多くの企業がIT予算や人員の大半を既存システムの運用・保守業務に割いていることを明らかにした。

 この問題を深刻化させているのが、業務システムの個別最適化とそれに伴うシステム運用のサイロ化だ。あるシステムの運用手法を習得しても、手順が異なる別のシステムのオペレーションに活用できず効率が上がらない。

 運用・保守業務のサイロ化を防ぐために「運用のコード化」(Operations as Code)という考え方が提唱されている。インフラの構築作業をコードとして定義し、標準化した上で自動実行する(IaC:Infrastructure as Code)の概念を運用・保守業務全般に拡張したものだ。その威力と実践のステップを専門家に聞いた。


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