Oracle Database 19c SE2以降でSE-RACがサポート対象外となることを受け、高可用性をどう確保すればよいのか悩む企業は多い。シングル構成やHA構成、DR構成など考えられる選択肢のメリット/デメリットを挙げながら、最適な方法を探る。
「Oracle Database」の高可用性を確保するために「Oracle RAC」(Real Application Clusters。以下RAC)を採用している企業もあるだろう。RACは、Oracle Databaseの「Enterprise Edition」(以下、EE)の高可用性と拡張性を両立させるオプションだ。追加のライセンスコストは発生するものの、「止められない」システムでは有効だ。そんなRACが、Oracle Database 10gから「Standard Edition」(以下、SE。なお、現行バージョンはStandard Edition 2)でも利用できるようになった。ノード数などに制限があるため拡張性は期待できないが、安価に高可用性構成を取れる。
ところが、Oracle Database 19c SE2からOracle Database SEのRAC(以下、SE-RAC)がサポート対象外となった。止められないシステムをSE-RACで運用してきたユーザー企業は、「今後のデータベースのバージョンアップやハードウェアリプレースの際に、高可用性をどのように確保すればいいか」と頭を悩ませているだろう。「Oracle Database 19c SE2以降の高可用性を確保するにはどのような方法があるのか」「それぞれのメリット、デメリットは何か」を有識者に聞いた。
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