クラウドを利用したオブジェクトストレージは大容量で低価格だが、用途が限定的であったり、比較的低速だったり、予想外のコストが生じたりするケースもある。これをカバーする方法はあるのだろうか。
業務のデジタル化が進む中で、企業が事業活動で生成するデータ量は加速度的に増加している。しかし、そのデータを十分に活用できないまま、保存容量に比例してコストだけが拡大する状態が問題になりがちだ。
例えば、ファイルサーバは多くの企業で使われているが、管理部門はデータの中身を見ることなく、更新期限が来たサーバを置き換えざるを得ない。そのためハードウェアコストだけに注目してしまい、データの分析や活用などに意識が向かないケースがある。
このような旧態依然としたデータ管理手法に問題意識が回らないことで、まるでビジネス上の“消費財”を定期的に買い換え続けるだけの状況に陥ってしまっている企業組織は意外と多いのではないだろうか。まず何をすればよいのか分からないという場合は、それぞれのデータにどのような性格があるのかを知り、全てを同じ扱いにするのでなく、性格によって管理の仕方を変えることから手を付けることが、第一歩となるだろう。
さらに蓄積したデータを応用し、活用しようとしても、データをどう活用、分析してビジネスにどのような新しい価値を生み出すか、既存のプロセスをどう置き換えるかといった目的がないと、いざDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組もうとしたところで進まないことに気が付くだろう。単に紙の文書をデジタル化するだけでは意味はなく、データの中から新しい気付きや価値を生んだり、業務の効率化につなげたりすることで、初めてDXと呼ばれる取り組みにつながる。
コストを抑えてデータを保存しながら、DXへの活用も進めたい。この一見矛盾した問題の解決策はあるのだろうか。
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