オフィス勤務とテレワークの両方を実施する企業は、セキュリティ対策もそれに合わせた手法に切り替える必要がある。重要なのは「ゼロトラストセキュリティ」を取り入れるとともに、「境界防御」をどう見直せばいいのかという点だ。
企業は中長期的にテレワークを続けるための方法を検討せざるを得なくなりつつある。中でもテレワークの長期化を見据えたITシステムのセキュリティの向上は、優先度の高い緊急課題と言える。この先、テレワークを完全に廃止する可能性が低いのであれば、テレワークに適したセキュリティ対策を講じなければならない。
検討すべきはテレワーク時のセキュリティだけではない。オフィスを完全に廃止しないのであれば、ファイアウォールを中心とした従来の社内ネットワークのセキュリティも見直す必要がある。テレワークと社内ネットワークのセキュリティ対策を別々に進めると、セキュリティ対策の複雑さや管理の負担が増大する可能性があるためだ。サイバー攻撃が高度化を続けているという点も忘れてはいけない。
オフィスワークとテレワークが混在する「ハイブリッドワーク」にはどのようなセキュリティ対策が求められるのか。まずどこから手を付ければよいのか。
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