事例で学ぶ、クラウド&テレワーク時代の「特権アクセス管理」もう境界型セキュリティでは守り切れない

クラウド利用や社外で働くワークスタイルが一般化した昨今。セキュリティ脅威も巧妙化し、従来の境界型防御ではシステムの安全を守り切れなくなってきた。今必要な特権アクセス管理の考え方を、事例を通して紹介しよう。

2022年03月23日 10時00分 公開
[ITmedia]

 オンラインイベント「ITmedia Security Week2022春」の特権ID管理ゾーンで「事例を通して考える特権アクセス管理のゼロトラスト対応の勘所」と題するセッションが開催された。

 企業のセキュリティ対策といえば、これまでは「社内ネットワークは安全である」という前提に基づき、社外ネットワークとの間の境界線でセキュリティ措置を施し、重要なシステムのほとんどをオンプレミスで稼働させる「境界型セキュリティ」が一般的であった。しかし、これはもはや時代遅れのものだ。

 境界型セキュリティが時代遅れになった要因は3つある。それは「セキュリティ脅威が巧妙化したこと」「クラウド利用が増加したこと」、そして「働き方改革」だ。特にクラウドが当たり前になった今は、物理的にも仮想的にも「境界」をベースとした対策が通用しなくなっている。内部は安全であるという前提でVPNという境界型の対策でクラウドと社内ネットワークを結び、特権IDを厳格に扱っていなかったために、VPN内のシステムに不正アクセスされた事例もある。

 テレワークとクラウド移行が当たり前になった今、特権アクセス管理をどのように行っていけばよいのだろうか。


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