「ハイブリッド/マルチクラウド=負担増大」はもう古い? 効率の良い運用法は賢い「ハイブリッドクラウド」運用法

「ハイブリッドクラウド」や「マルチクラウド」が普及しつつある中、その運用管理の効率化が企業にとって課題になっている。IT部門の負荷を増やさない、ハイブリッドクラウドとマルチクラウドの運用法とは。

2022年04月15日 10時00分 公開
[ITmedia]

 パブリッククラウドのビジネス利用は今やすっかり当たり前になった。しかし法規制対応や社内データ管理ポリシーの必要上、どうしてもシステムやデータをオンプレミスのインフラに置かなければならない場合もある。近年ではコストやパフォーマンスの観点から、クラウドサービスよりむしろオンプレミスのインフラを再評価する動きも見られる。

 こうしたことから、今後は企業でオンプレミスのインフラとクラウドサービスが混在する「ハイブリッドクラウド」の利用が進むと考えられる。特定のパブリッククラウドの利用にとどまらず、適材適所で異なるクラウドサービスを使い分けたり、複数のクラウドサービスにシステムを分散・冗長化させたりする手段として「マルチクラウド」を選択する動きもある。

 ハイブリッドクラウドやマルチクラウドを採用することで企業にはさまざまなメリットがある。一方で、新たな課題に直面することにもなる。その最たるものが、インフラ運用管理の手間やコストの増大だ。オンプレミスのインフラの運用だけで手いっぱいのところにクラウドサービスの運用が加わり、別のクラウドサービスの利用を始めるたびにその運用ノウハウを新たに学ばなくてはならない――。そうなると、企業は人手がいくらあっても足りなくなる。どうすればいいのか。

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