パブリッククラウドからオンプレミスに回帰した企業のとった作戦とは「クラウドと同等な機動性と可用性を実現」

パブリッククラウドは拡張性が高く、利用量が変動する場合はコストを最小限に抑えることが可能だ。だが可用性を高めようとすると、HCIに軍配が上がる場合もある。複数のデータセンターを持つ企業がどのように構成したのか事例を紹介する。

2022年04月20日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 拡張性や機動性など、パブリッククラウドのメリットは明白だ。しかし、システムの内容や規模によっては、必ずしも最適解ではない可能性がある。いったんクラウドに移行したものの、オンプレミスに回帰したという事例もある。

 日本ではまだあまり聞かないが、ある日本企業はまさしくこの回帰を実行した。同社は基幹システムをパブリッククラウドに移行し、可用性を高める構成を取っていた。しかし時間がたつにつれてコストが割高なことが気になりだした。

 コスト削減はパブリッククラウドのメリットとしてよく挙げられる。確かに、従来型のオンプレミスのITインフラに比べると、コスト効率は高い。しかし、季節などによる利用量の変動が少ないアプリケーションの場合、コスト効率の向上効果は十分でない場合がある。また、可用性を高める構成を取ると、パブリッククラウドのコストがさらに増大してしまう。

 この企業は、コスト効率、運用性、可用性の高い基幹システム運用をオンプレミスで実現するために何をしたのだろうか。事例を紹介する。


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