スパコンや量子コンピューティング技術の用途は研究開発だけではない。従来のシステムでは対応できず、人がやらざるを得なかった現場課題を解決できる可能性がある。量子コンピューティング技術が生かせる用途を、事例を基に説明する。
スーパーコンピュータ(以下、スパコン)は研究機関や大企業のR&D(研究開発)部門が使うもので、実際に事業を担う現場にとっては雲の上の話――そう思う人もいるのではないだろうか。しかし現場の課題をスパコンが解決し、業務を改善する事例が出始めている。業務改善のためのスパコンの利用方法の一つとして、「量子コンピューティング技術を活用した配送計画の最適化」が挙げられる。
IT機器などの保守やシステム構築を手掛けるNECフィールディングは、量子コンピューティング技術の活用に期待を寄せる企業の一つだ。同社はIT機器の保守部品を、顧客企業に効率的に配送するための配送計画の策定に長年頭を悩ませていた。そこで採用したのが、「組合せ最適化問題」に特化することで高速計算を可能にした「量子アニーリング」という計算方法だ。同社が配送計画に量子アニーリングを採用する狙いとその効果とは。そして量子コンピューティング技術は企業の業務にどう役立つのか。本稿で説明する。
※本稿は、ITmedia NEWSからの転載記事です。
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