「ローカル5G」の普及期がついに到来 Wi-Fiにはできない無線の活用法とは?新たなソリューション導入で、新規事業を生む

企業や自治体が自前の「5G」ネットワークを運用する「ローカル5G」には、「Wi-Fi」にはないメリットがある。企業はローカル5Gをどのように活用しているのか。事例を基に説明する。

2022年06月03日 10時00分 公開
[ITmedia]

 「5G」(第5世代移動通信システム)ネットワークは、高速なデータ通信や端末の多数同時接続が可能といった特徴を持つ。この5Gを企業や自治体などが自営運用する「ローカル5G」は、さまざまな産業のスマート化を実現する通信システムになる。

 ローカル5GはPoC(概念実証)や研究用など、“お試し”の導入が主流だったが、状況は大きく変わりつつある。2022年5月13日に総務省が公表した「令和3年度『課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証』実証事業 成果概要」には、多様な分野の実証事業において、実用の成果が表れていることが記されている。この実証内容から民間企業主導の実用に向けた取り組みが広がっていることが見て取れる。

 「わざわざローカル5Gを導入しなくても、Wi-Fi(無線LAN)で十分ではないか」という考えもある。しかしローカル5Gには、Wi-Fiにはできないビジネスを実現する可能性がある。導入コストが下がってきたことも、企業の採用を後押ししている。

 ローカル5Gならではの活用方法とは何か。具体的にどんな取り組みが始まっているのか。事例や使い方を交えながらその動向を探る。


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