「IDaaS」の機能と選び方 セキュリティ対策に大きな違い?エンドユーザー任せのID・パスワード管理が生むリスク

テレワークやペーパーレス化の推進により、企業が利用するSaaS数は増えつつある。増加するIDとパスワードの管理を容易にしつつ、従業員の安全なログインを実現するのが「IDaaS」だ。主要な機能と選び方を説明する。

2022年07月21日 10時00分 公開
[ITmedia]

 ビジネスにおけるSaaS(Software as a Service)の利用は当たり前になった。「Microsoft 365」や「Google Workspace」などのクラウドオフィススイート、営業管理ツールの「Salesforce」、Web会議ツールとしては「Zoom」や「Microsoft Teams」などの利用が一気に広がった。さまざまなSaaSが使われるようになり、企業のIT担当者は新たな課題に直面している。

 課題の一つは「ID管理」だ。従業員がSaaSを利用するにはIDを作成し、適切なアクセス権限を設定し、不要になったら削除するという作業が必要だ。SaaSごとのID管理では、利用するSaaSの数が増えるほどID管理が大変になり、設定ミスや抜け・漏れが発生しやすくなる。従業員の視点から見ると、異なるSaaSにアクセスするたびにIDとパスワードを入力するのは不便だ。IT担当者は、何者かによるIDの不正利用にも目を光らせる必要がある。

 こうした問題に向き合い、ID管理を効率化すると同時にセキュリティ対策を強化するためのツールが「IDaaS」(Identity as a Service)だ。IDaaSはどのような観点から選ぶべきか。


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