海外拠点も含め複雑化するIT運用 コスト、品質、人財活用を最適化するには？：成功企業から学ぶ「IT運用の継続的改善」

国内拠点を増やしたり、海外拠点を展開したりすれば、システムは自ずと大きく複雑になる。人材不足が深刻化する中、IT運用が組織ごとにサイロ化していては、品質低下や業務属人化は避けられず、より重要な業務に注力できなくなる。

[ITmedia]

　ビジネスや組織が成長してITへの依存度が高まると、IT運用は加速度的に難しくなる。組織ごとに利用するITシステムが異なっていたり、事業のグローバル展開によってさまざまな国や地域の組織が事業に参画していたりすればなおさらだ。

　システムが大規模になるほど社内リソースによる運用だけではなく外部サービスの活用も重要な選択肢になる。一方でビジネスの成長や市場の変化に合わせてシステムを追加した結果、IT運用が組織ごとにサイロ化（個々の運用が分断すること）してしまっているケースも散見される。そうした事態に対処するため、培ったノウハウを社内に集約する内製化をするだけではなく、外部専門家の活用による効率的で安定的なIT運用を実現することも視野に入れておきたい。

　これらのIT運用の課題を解決するにはどうすればいいのか。グローバルスタンダードに学びつつ、自社に最適な形で継続的な「IT運用の改善」を実現する３つのステップを紹介する。