サンゲツが直面したクラウド化による新たなリスクとは？ どう解消したのか：クラウド移行のポイントを事例で解説

基幹システムをクラウド移行してしばらくたつと、ネットワークの通信速度や管理効率の課題が顕在化しがちだ。パフォーマンスを維持しつつ、セキュリティが保たれたネットワークを実現するにはどうすればよいのか。事例を基に解説する。

[ITmedia]

　長年にわたってシステムを内製している企業にとって、ITインフラを刷新するのは至難の業だ。稼働中の業務システムに影響を及ぼすことなく切り替えることに工夫を要するため、一からITインフラを構築するよりも難しい場合がある。

　インテリアからエクステリアまで、快適な空間創造に関わる事業を手掛けるサンゲツが抱えていたのも、こうした悩みだった。さらなる事業の成長を目指して、基幹システムをオンプレミスインフラからクラウドサービスのインフラに移行したものの、インターネット通信量が増えたことでシステムのパフォーマンスが予想外に低下してしまったのだ。

　サンゲツはネットワークの更改時期が迫ったことを機に、問題の解決に乗り出した。クラウドサービスに適したネットワークの構築は、どのような点に留意して進めればよいのか。同社の事例を基に解説する。