いつでも、どこからでも仕事ができる環境を実現するためにゼロトラストネットワークが注目を集めている。最新のセキュリティを利用しながら「ユーザー中心の働きやすい環境」を構築するには、どうすればいいのだろうか。
長期化するコロナ禍の中で、企業は「新しい働き方をどう定着させるか」という選択を迫られている。テレワークができればよい、という時期はとうに過ぎており、「レジリエンス」(変化の激しい環境への対応力やショックに対する弾力性、回復能力)のようなものが、業務環境(ワークスペース)に求められるようになっている。
NTTデータの遠藤由則氏(ソリューション事業本部 デジタルビジネスソリューション事業部 デジタルワークスペース統括部 統括部長)は「“ニューノーマルに対応したワークスペース”を構築することは、優秀な人材の確保や仕事に対する熱意の向上など企業の成長に欠かせない要素になる」と指摘している。
「理想的なワークスペースを実現するためには幾つかの要素を満たす必要がある。特に働く環境の整備については、『どこでも働ける』だけでなく『どこでも“安全に”働ける』ように、万全なセキュリティを構築にすることが重要だ」
オフィス、テレワークを問わず、セキュリティを確保する「ゼロトラストネットワーク」はこうした課題解決に最適だ。時間や場所、端末を問わずセキュリティを確保でき、クラウドサービスに対するセキュリティの懸念も払拭(ふっしょく)できる。一方で、「導入のハードルが高い」というデメリットもある。
「ゼロトラストネットワークを構成する要素はさまざまで『何か単独の製品やサービスを導入したらそれで完成』とはならない。機能や役割ごとに最適な製品やサービスを選び、導入する必要がある。だが、一からゼロトラストネットワークを理解し、さまざまベンダーが提供する製品やサービスを一つ一つ検証するのはかなり大変な作業になる」(遠藤氏)
ではゼロトラストネットワークを活用して理想のワークスペースを構築するためにはどうすればいいのか。本稿では、ゼロトラストセキュリティに関するセミナーからその答えを探る。
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