クラウドシフトの加速やサイバー攻撃の高度化などを背景に、データ保護の難度はますます高まっている。オンプレミスだけにシステムやデータがあった時代の安全策が通用しない今、企業はどんなポイントを押さえて対策を講じるべきか。
データ保護に必要な要素は「バックアップ」「完全な状態での保存」「有事の際のリカバリー」だ。オンプレミスだけにシステムやデータがあった時代は、最適なスピードと頻度でデータ転送し、必要な期間確実に保管し、リストアが必要なら速やかに実行できるという仕組みが作り上げられていた。しかし、現在はその安全策が揺らいでいる。
最大の原因はクラウドだろう。自社内だけでなくコロケーション環境にプライベートクラウドを構築していたり、重要なシステムをパブリッククラウドで稼働させていたりするし、業務用アプリケーションとして「SaaS」(Software as a Service)を日常的に使うことも珍しくない。このため、従来と同じ方法ではデータを保護し切れなくなっている。
さらに最近のサイバー攻撃は、ビジネスに対する大きなダメージと金銭要求という深刻な問題を引き起こす。ランサムウェアによる攻撃を受けたら、身代金を払うことなく確実に復旧できるような備えが必要だ。「バックアップされているデータは無事」というだけでは、サイバー攻撃に対する防御として不十分だ。
では、こうしたデータ保護に関する課題にどう対処していけばいいのか。米Dell Technologiesのバイスプレジデントでデータ保護ソリューション担当のマーク・サンダース氏に聞いた。
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