PCリプレースに伴い、大量の古いPCを処分しなければならない――これは企業が定期的に直面し得る課題だ。環境に配慮した確実な方法で、PCのデータ消去と廃棄に掛かるコストを抑える秘策はあるのか。再利用・再資源化の可能性を探る。
現代のビジネスにおいてPCは欠かせないツールだ。新規拠点の立ち上げやテレワーク導入などのタイミングで新しいPCを購入する際、従業員や経営者の視点ではPCの利便性、特に業務効率に寄与する機能に意識が向きがちだ。一方でIT管理者は、古いPCの処分にまつわる課題に頭を悩ませている。近年はCSR(社会的責任)の一環として「SDGs」(持続可能な開発目標)の達成に取り組む機運が高まっている。PCを適切に廃棄することも重要な要素として捉えられるようになり、軽視するわけにはいかないからだ。
情報漏えいを防ぐためにも、古いPCは適切な廃棄処理をしなければならない。廃棄PCから重要なデータが流出した事件は古くから報道されている。廃棄業者の処理がずさんで不法投棄や情報漏えいが発生した場合、依頼主の企業側が責任を問われるケースもある。
最適なPC廃棄の手法を選ぶことはもちろん、廃棄コストを減らすことも、IT管理者の重要な役割だ。古いPCの処分に際して、手間もコストも抑えられる方法とは何か。
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