中堅・中小企業の情報システム部門では、サーバ環境の維持管理業務で手いっぱいという状況が珍しくない。だが、そうした環境でもクラウド移行に成功している企業が次々と現れている。彼らはなぜ移行を実現できたのか。
オンプレミスシステムには、“オンプレミスシステムならでは”の課題がある。ハードウェアやソフトウェアの保守期間の終了、情報システム部門の人材不足による運用負荷の増大、IT資産管理の負荷、BCP(事業継続計画)対策、ハードウェア故障のリスクなどがその一例だ。こうした課題が、クラウドサービスに移行するきっかけになることがある。
クラウド移行を検討する場合、何から着手するのがよいのか。まずは業務フローや情報システムの利用状況を整理し、現状の見える化からスタートする。その後は情報システムやデータなどを実際に移行させることになるが、クラウド移行ではネットワークやセキュリティ、クラウド分野のスキルと経験が重要になる。
クラウド移行のスキルや経験、ノウハウ、人材を持たない企業が、Amazon Web Services(AWS)の同名サービスやMicrosoftの「Microsoft Azure」などのクラウドサービスへ既存システムを移行させるにはどうすればよいのか。ポイントを説明する。
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