製造業向けをうたうERPパッケージを導入しても、プロセス製造業者は思った通りの効果を得られない場合がある。プロセス製造特有の複雑な単位や工程管理を加味して、ERPパッケージで生産管理をするには、何が必要なのか。
製造業は、IT活用の恩恵を得やすい業種の一つだ。多様な工程や業務、それらに付随する情報をシステムで統制することで、生産管理や在庫管理の最適化と、それによるコストやリードタイムの削減が期待できる。特にERP(企業支援計画)を実現する統合業務パッケージ(以下、ERPパッケージ)は、企業全体の情報を集約し、経営計画の検討や改善を支援する仕組みとして、さまざまな製造企業が取り入れている。
ところが製造業の中でも、食品や化学品など、個体だけではなく流体などさまざまな荷姿を扱う「プロセス製造業」分野では、製造業向けのERPパッケージであっても導入効果が出にくいという声が聞かれる。一般的な製造業向けのERPパッケージが対象とする「組み立て製造」と、プロセス製造に必要なERPは、大きく異なるためだ。そのため、プロセス製造業ではシステム一元化が遅れがちになっている。プロセス製造を手掛ける企業がシステムを一元化して、的確な経営判断や効率的な業務判断を実現するには、何をすればよいのか。プロセス製造に適したERPパッケージとはどのようなものか。それらの疑問に対する答えを提示しよう。
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