快適になったがコストが想定以上に増える事例も、DaaSのコスパを高めるポイントオンプレミスVDIよりDaaSを選ぶ動きが広がる

PCを仮想化する仮想デスクトップインフラは、管理者・ユーザーの双方にメリットがある。近年はパブリッククラウドベースのDaaSを選ぶ動きがあるが、想定を超えるDaaSのコスト増加に悩む企業が散見される。なぜこうした事態が生じるのか。

2023年03月23日 10時00分 公開
[ITmedia]

 企業で活用が広がる「仮想デスクトップインフラ」(VDI)。VDIを用いてPCを仮想化し、管理を一元化することで、デスクトップの管理性を強化できる。それだけではなく、時間と場所を選ばずにデスクトップにアクセスできることから、従業員の「生産性」や「エンゲージメント」(仕事に対する前向きな姿勢)向上にもつながると考えられる。

 VDIはオンプレミス環境に構築して運用するものと、クラウドサービスとしてVDIを利用する「DaaS」(Desktop as a Service)の2つに分けられる。DaaSはインフラ運用をクラウドベンダーに任せることができ、ユーザー企業の運用負荷軽減につながるため、オンプレミスVDIよりもDaaSを選ぶ企業の動きが広がっている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響で急きょテレワーク環境を整備することになったため、パブリッククラウドをベースにしたDaaSの利用を開始した企業もある。

 一方で、オンプレミスVDIやDaaSのエンドユーザーは「Windows」やアプリケーションの動作が重く、快適性が損なわれたと感じることがある。パブリッククラウドベースのDaaSであれば、その拡張性の高さを生かしてリソースを増強することで、快適なデスクトップ環境を維持することができる。しかし、リソースを増強し続けた結果、想定以上のコスト増加を招いてしまったというケースが散見される。

 この問題の背景には、企業がパブリッククラウドベースのDaaSの初期導入時に、「ある誤った考え方」をしていたことがある。具体的には、パブリッククラウドベースのDaaSの拡張性を過大評価したことと、安価に拡張できるという誤解だ。仮想デスクトップを快適に動かすためのポイントを紹介する。


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