ソフトバンクがオープンソースDBMS採用を決めた理由オープンソースDBMSへの移行を見据えた検討基準

オンプレミスのアプライアンスに構築したデータベースシステムの肥大化に、頭を悩ませていたソフトバンク。コストの削減や運用保守の効率化を目標にデータベース移行を決めた同社は、どのような観点で製品を検討し、採用に至ったのか。

2023年04月05日 10時00分 公開
[ITmedia]

 企業のオープンソースソフトウェア(OSS)の活用が当たり前となった一方で、OSSの活用がなかなか進まない分野もある。その一例が、業務アプリケーションの中核を支えるDBMS(データベース管理システム)だ。

 企業の利用に堪え得るオープンソースのリレーショナルDBMS(RDBMS)は幾つか存在する。その中で急速に普及しているのが「PostgreSQL」だ。新規システムの構築ならよくても、移行となると調査やアセスメント、改修の手間がかさみ、移行自体を諦めるケースは珍しくなかった。そうした中、「OSSベースのDBMSに移行するプロジェクトは負荷が高くなりがち」という課題を見据え、短期間かつ低負荷な移行を支援する機能を持つPostgreSQLの商用製品が登場している。

 グループ共通の経営理念である「情報革命で人々を幸せに」という考えの下、情報革命を通じた人類と社会への貢献を推進するソフトバンク。同社は2012年ごろから利用しているデータベースに幾つかの課題を抱えていた。課題解決を目指して、同社は新たなデータベース基盤の構築とシステム移行を実施した。同社が選んだDBMSは何だったのか。何を重視して、約半年でデータベース設計から稼働までの工程を完了させたのか。ソフトバンクがデータベースを移行した背景と、導入後に見えた課題を紹介する。


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