新型コロナの登場のように、変化が早く不確実性の高い状況に対応するにはIT活用とともに、現場の知見が欠かせない。IT部門と事業部門が1つのチームとなって機能する、変化に強い体制づくりにどう取り組めばよいのだろうか。
新型コロナウイルスの感染拡大は多くのビジネスに打撃を与えたが、中でも深刻な影響を受けているのが観光業だろう。だが、例外的にITを駆使して、ニューノーマル時代に適応した企業がある。全国にホテルや旅館を展開する星野リゾートだ。三密回避のためオペレーションを改善するだけでなく、大浴場の混雑具合をIoTで可視化し、宿泊客が安心して利用できるようにするなど、独自の対応策で注目されている。
政府の観光需要喚起策である「Go To トラベル」キャンペーンにも、その詳細が分からない時期から独自に対応できるシステム開発に着手。東京都が対象外になるなど新情報も発表される中、1カ月でそれらに対応し、8月17日からキャンペーン対応の宿泊予約サイトを稼働させた。同社が迅速に対応できた理由の1つは、現場主導でIT部門の変革が進んでいたからだという。
本コンテンツでは、同社の迅速なコロナ対応を可能にしたIT戦略をはじめ、サイバーエージェント、サイボウズの企業事例を通じて、ポストコロナ時代のIT部門の在り方を探る。4部構成で、戦略、システム、組織運営までのポイントを詳しく解説する。
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