アスクルが日本最大級のB2B ECサイトをモダナイズ、大規模プロジェクト成功のポイントは?B2B最強ECサイト構築「Trylion Project」の舞台裏

通販サイトを展開するアスクルが「B2B最強ECサイト」の構築を目指したプロジェクトを進行中だ。このプロジェクトではマイクロサービスやクラウドネイティブ技術を採用しているという。アスクルの担当者に話を聞いた。

2023年07月31日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 文具・事務用品、日用品、現場用品、医療/介護用品の事業所向け通販サイトを展開するアスクルが「B2B(Business to Business)最強ECサイト」の構築を目指し、マイクロサービスやクラウドネイティブ技術を最大限に活用した大規模プロジェクトを推進中だ。2023年6月に本プロジェクトの第一フェーズとしてWebサイトがリリースされ、多くのユーザーがこの大規模プロジェクトが生んだ成果を目の当たりにすることになった。

 社内で「Trylion(トライオン)」と呼ばれるこのプロジェクトは、中小事業所向けのECサイト「ASKUL」と、中堅/大企業向けのクローズドな一括購買サイト「SOLOEL ARENA(ソロエルアリーナ)」という顧客、特性、機能が異なる2つのサイトを1つに統合するものだ。統合による新サイト構築は2022〜2025年の中期事業計画における4つの重要戦略の一つに位置付けられており、Trylionという造語には売上高1兆円(Trillion)に挑戦(Try)していくという強い意志が込められている。過去の課題を解決し、将来への飛躍を目指すプロジェクトだ。

 この大規模プロジェクトではマイクロサービスやクラウドネイティブ技術を採用し、急速に変化するビジネス環境に対応できるようになったという。アスクルの担当者に詳しい話を聞いた。

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