世界81カ国、1万6312件のインシデントを分析した2023年版脅威レポート(DBIR)によると、フィッシング詐欺の進化版ともいえる「プリテキスティング」の拡大をはじめ、脅威の最新実態が見えてきた。その全貌と、対策のヒントを解説する。
企業がサイバーセキュリティを経営リスクとして捉えるようになり、さまざまなセキュリティ対策を導入する動きが広がっている。だがやみくもにセキュリティに投資しても効果は薄い。有効なセキュリティ対策を講じるには攻撃者の手口を知ることが重要だ。
その手掛かりとして各国の企業が参照できる脅威情報を、Verizonは毎年「データ漏洩/侵害調査報告書」(DBIR)にまとめている。2023年6月には、16回目となる2023年度DBIRを公表した。世界81カ国、1万6312件のセキュリティインシデントを分析したレポートから見えてきた、最新の傾向とは。
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