クラウド活用が進んだ結果、ビジネスニーズを満たすためにハイブリッドクラウドでシステムを運用する企業が増えている。それに伴い顕在化した課題を解決し、ITインフラを最適に活用するにはどうすればいいのか。
近年、日本でもクラウドファーストやクラウド・バイ・デフォルトなどをキーワードにパブリッククラウドの活用が進んだ。ある程度の効果を得られた企業もあれば、クラウド移行そのものが目的化し、ビジネスニーズを満たせないままという企業もあるのが現状だろう。
結果として、ビジネス目的やシステム特性に応じてオンプレミスとパブリッククラウドを適材適所で使い分ける、本来の意味での「ハイブリッドクラウド」に対する認識が浸透しつつあるようだ。
一方で、両者の違いから生じる課題も顕在化してきている。運用コストの考え方に差異があったり、システム間でのデータ転送に想定以上の時間とコストがかかったりといった問題に加え、SLA(Service Level Agreement)の確保、セキュリティ、スキル/人材育成など課題は山積みだ。課題の顕在化を受けて、2022年からデジタル庁もクラウドファーストから「クラウドスマート」という方針を打ち出し、クラウドを賢く適切に利用するためのガイドラインも示している。
こうしたITインフラ最適化における課題を解決するには、どうすればよいのだろうか。
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