今求められる、オンプレミスとクラウドを意識しないデータ基盤の構築：DXの阻害要因になっていませんか？

DX推進では、デジタルサービスが生み出すデータを迅速に分析し、そこで得た洞察をビジネスに生かせるかどうかが重要だ。サイロ化したデータを統合し、柔軟に活用するには、どのようなデータ基盤を構築すべきなのか。

[TechTargetジャパン]

　デジタルトランスフォーメーション（DX）は、デジタル技術を活用してビジネスやプロセス、組織を変革する取り組みだ。デジタルサービスが生み出すデータを迅速に分析し、そこで得た洞察を経営やより良いサービス開発に生かせるかどうかにDXの進み具合は大きく左右される。

　データの重要性を認識した多くの企業が、データを迅速かつ柔軟に活用できるデータ基盤の構築に取り組んできたが、一方で、その構築場所が見逃せない問題を引き起こしている。用途や目的によってデータがオンプレミスやクラウドに分散して配置されたことで、データサイロが生じ、DXやデータ活用の阻害要因になっている。オンプレミスの中でもハードウェアごとにサイロがあったり、オンプレミスとクラウドに分かれたサイロもあったり、クラウドの中でもサービスプロバイダーごとのサイロもあったりと、複雑に入り組んでいる。

　DXを推進する上では、サイロ化したデータを統合し、一元的に管理して柔軟に活用できることが欠かせない。どのようなデータ基盤を構築していくべきなのだろうか。