ハイブリッドクラウドのデータ保護を一元管理 手間を削減する近道は?導入から活用までをワンストップで支える

データ保護は企業にとって重要な課題である一方、それを実現するためのコストや負荷も相当なものになる。オンプレミスシステムやクラウドをまたいで、コストを抑えつつ効率的にデータを保護するクラウドBCPとは。

2023年12月14日 10時00分 公開
[ITmedia]

 DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環として、企業はデータに基づく意思決定や事業運営を重視するようになった。その結果、データの価値はこれまで以上に高まっている。この事象は同時に、サイバー攻撃者がますます企業のデータを狙うようになる要因にもなり、悪質なランサムウェア(身代金要求型マルウェア)被害などのインシデントが繰り返し報じられる状況を生んでいる。一部の有名企業だけがサイバー攻撃の標的になる時代ではなく、あらゆる企業が被害に遭う可能性を考慮しなければいけない時代だ。サイバー攻撃や自然災害からデータを守るためには、バックアップは必須だと言える。

 バックアップデータの復旧を確実にするための手法の一つとして、3つのデータコピーを作成し、2つをそれぞれ異なる装置に、1つを遠隔地のデータセンターに保管する「3-2-1ルール」がある。一方でこうした手法の実践は、企業規模やシステム、データ量が大規模になるほど難しくなる傾向にある。

 そこで検討したいのが、オンプレミスシステムとクラウド(クラウドサービス)を併用する「ハイブリッドクラウド」でのバックアップシステムの構築だ。現在のストレージ市場にはハイブリッドクラウドのバックアップを一元的に管理できるものなど、さまざまな選択肢が存在している。データ喪失を防ぎ、万が一の際に備えたBCP(事業継続計画)を実現する、コストパフォーマンスに優れたバックアップ/リカバリーシステムを構築する方法とは。

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