企業のクラウド活用が進み、SAPの基幹システムのクラウドリフトが増えている。既存環境と各種サービスの親和性などを踏まえ、Azureの利用を検討する企業は多い。移行で留意すべき点は何なのだろうか。
SAPユーザーのクラウド移行の検討が本格化している。背景には、現行で利用している「SAP ERP 6.0」のサポート終了に伴う、いわゆる「2027年問題」もあるが、その他にも考慮すべき事項は多い。検討に時間をかけている中で、ハードウェアの保守期間終了やリース更新タイミングなども契機となって、まずは既存のSAP製品環境をクラウドに移行する検討を進める企業が増えているのだ。
移行先のクラウドプラットフォームは多様な選択肢があるが「既にMicrosoftの他のサービスを利用している」「SAP HANAデータベースのバックアップの標準機能がしっかりしている」などといった理由から、親和性の高い「Microsoft Azure」(以下、Azure)は現実的な移行先の有力候補だ。
しかし、Azureにクラウドリフトするだけで、オンプレミスと同様の高いパフォーマンスが得られるとは限らない。注意すべき点の一つは「インフラ周りの移行」だ。実際に「インフラ関連のトラブルが起きて移行プロジェクトが頓挫した」「オンプレミスより性能が低下した」といった課題に遭遇する企業も多い。
「SAP on Azure」のクラウドリフトではどのような点に留意すべきなのか。SAP製品システムのAzureへの移行プロジェクトの豊富な実績をもち、Microsoftが高い技術力を持つパートナー企業のエンジニアをたたえる「Microsoft Top Partner Engineer Award」を受賞したエキスパートに聞いた。
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