ERP「3カ月でスピード導入」「専任担当者なし」はなぜ実現したか 事例を紹介：日本本社と海外拠点をシームレスにつなぐ

海外進出を考える企業にとって基幹システムをどうするかは悩ましい問題だ。既存のシステムを使うのか、海外進出を機に一新するのか――。海外展開をスピーディーに進める企業の事例を見てみよう。

[ITmedia]

　海外進出を視野に入れる企業にとって、ITシステム、中でも基幹システムをどのように構築するかは頭の痛い問題だ。これまで使ってきたシステムでは現地の事情に合わないケースも多い。システムを刷新する場合、作り込みにコストと時間がかかってビジネスの足を引っ張るような展開は避けたいところだ。

　アダストリアグループは、「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」など、カジュアル衣料品や雑貨を中心とした30を超えるブランドを擁する大手ファッション企業だ。国内外に約1500の店舗を展開している。

　そんなアダストリアがさらなる成長を目指して注力しているのが海外展開だ。それを迅速に進めるために同社は、CRM（Customer Relationship Management）やマーケティング、Eコマースなど企業の収益性や業務効率性に深く関わる機能を、統合された1つのシステムとして提供するSaaS型ERP（Enterprise Resources Planning）を採用した。

　数あるERPの中で、同社がSaaS型ERPを選んだ理由は何だろうか。