オンプレミスとクラウドのデータ保護を手軽に一元化できるバックアップ運用術：ハイブリッドクラウドに合わせたデータ保護

オンプレミスシステムとクラウドを併用するハイブリッドクラウドの運用においては、データ保護対策が煩雑になりやすい。コストと手間を抑えながら、クラウドに適したバックアップ／リカバリーシステムを構築する方法とは。

[ITmedia]

　企業にとってデータ保護は、従来「重要なのは理解しているがそこまでは手が回らない」ものになりがちだった。そうした状態の中、DX（デジタルトランスフォーメーション）の進展やAI（人工知能）技術の急速な進歩などにより、企業の間に「データは業績を左右する重要な資産」だという認識が広まった。

　「コストや運用負荷を抑えたい」「的確にランサムウェア（身代金要求型マルウェア）対策をしたい」「サービス停止を回避したい」など、データ保護対策に対するニーズはさまざまだ。システムのクラウド移行が進む中で、オンプレミスシステムとクラウド（クラウドサービス）にデータが分散し、管理の複雑化や保護対策の見落としが課題となっている例もある。同時に、こうしたニーズに応えるデータ保護製品／サービスも登場している。本稿は特に中堅中小企業から大企業までの幅広い規模の企業において、オンプレミスシステムとクラウドを併用する「ハイブリッドクラウド」で、効果的なデータ保護を実現するポイントを紹介する。