ランサムウェア時代のバックアップとHAクラスタリング活用法“止められない”システムを守る

ミッションクリティカルなシステムの保護には、実績のあるバックアップ製品とHAクラスタ製品を組み合わせ、障害時の迅速な復旧を目指したい。HAクラスタ製品選定時に確認すべきポイントとは。

2024年02月06日 10時00分 公開
[ITmedia]

 企業の重要なデータを狙って金銭目的の脅迫をするランサムウェア(身代金要求型マルウェア)が猛威を振るったことで、バックアップの重要性にあらためて注目が集まっている。事業継続計画を考える上でバックアップを確実に取ることは必須だが、システムの要件によっては「バックアップだけでは対策として不十分」ということがあり得る。その代表例は、システム停止を許容できない、もし停止したとしても数分程度で復旧させる必要がある基幹システムだ。大規模なデータのコピーには相応の時間を要するため、迅速な復旧を目指すならばバックアップに加えて別の対策が必要となる。高可用性(HA)クラスタリングはその一例だ。

 例えばサーバOS「Windows Server」搭載のサーバとOracleのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)「Oracle Database」を利用してHAクラスタ構成を組む場合、従来はWindows Serverのフェールオーバークラスタリング機能と、Oracle DatabaseのHAクラスタリング機能「Oracle Fail Safe」(OFS)を組み合わせるのが一般的だった。しかしOFSのサポートが終了するため、この機会に別のHAクラスタ構成を検討するユーザーが増えつつある。本稿は、既存のバックアップシステムの動作を阻害しないHAクラスタソフトウェアを探す際のヒントを紹介する。


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