イオン銀行がマイクロサービスでデジタルチャネルを進化させた理由と挑戦の軌跡デジタルチャネル進化、ユーザー体験向上

「親しみやすく、便利で、分かりやすい」銀行をめざし、先行してDXを推進しているイオン銀行。お客さまにより良い体験を継続的に提供すべく、従来のシステム構成を刷新する「マイクロサービス化」を決断した。挑戦の道のりを追った。

2024年02月08日 10時00分 公開
[TechTarget]

 デジタル化が急速に進展する現代社会において、これまで消極的だった企業でもDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進は欠かせない優先事項になった。さまざまな業種で、顧客接点を増やすためにデジタル技術を活用し、より良いユーザー体験を継続的に提供できないと、競合他社に後れを取るだけでなく事業継続も難しくなるという危機感が高まっている。

 2007年に開業したイオン銀行は、ミッションクリティカルなシステムを有する金融業界の中でも先行してDXを推進している企業だ。全国に147店舗、約6500台のATMの他、インターネットバンキングやスマートフォンアプリケーション(以下、スマホアプリ)などのデジタルチャネルも展開し、お客さまにとって「親しみやすく、便利で、分かりやすい」銀行をめざしている。

 DX推進で銀行としての価値を高める一方で、課題も露呈していた。あらゆるチャネルにおいてお客さまにより良い体験を継続的に提供するにはスピーディーな開発が不可欠だが、従来のシステム構成では、汎用(はんよう)性や保守性、拡張性といった観点で困難になっていたのだ。

 その解決策としてイオン銀行が採用したのが、先進的な「マイクロサービス化」だ。高度な知見や技術力が必要なマイクロサービス化のプロジェクトをどう進めたのか。イオン銀行がデジタルチャネルをどのように進化させ、ユーザー体験を向上させようとしているのかを具体的に紹介しつつ、パートナーである日立製作所との挑戦の道のりを追う。


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