レガシーシステムからオープン系システムへの移行 こくみん共済coop事例で解説「止められない」業務基盤をどう刷新する

レガシーシステムの維持コストや運用の手間に悩む企業は珍しくない。業務への影響を考慮すると新システムへの移行は容易ではないからだ。こくみん共済coopはこの課題をどう解決したのか。求められた技術要件や課題、成果を解説する。

2024年02月27日 10時00分 公開
[TechTarget]

 経済産業省が「2025年の崖」と指摘した通り、レガシーシステムの維持や運用にかかるコストや人手に苦しんでいる日本企業は珍しくない。「DX」(デジタルトランスフォーメーション)を進めるには、こうしたレガシーシステムをモダナイズして運用コストを削減し、浮いたリソースを先進技術の導入や活用に振り向けていく必要がある。

 しかし、レガシーシステムのモダナイズは、決して容易ではない。特に難しいのが「ジョブ管理」にまつわる課題だ。企業の基幹システムを支え続けてきたホストコンピューターには、複雑なジョブ(コンピューターによる業務の処理)の実行や監視、スケジュールリングを制御する仕組みが備わっている。移行時はこの仕組みをオープン系システム(相互運用性を確保した標準的なハードウェアやソフトウェア)で再現する必要がある。

 実際に、このような課題を抱えながらレガシーシステムから脱却した組織に、共済事業を手掛けるこくみん共済coop(正式名称:全国労働者共済生活協同組合連合会)がある。同組合は、絶対にシステムや業務を停止できないという課題を抱えながら、移行を実現した。どのようなアプローチを取ったのか。


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