金融機関のモダナイゼーション 最適解に導くには：持続的なビジネス成長には不可欠

既存のIT資産の最適化に悩む金融機関は、ビジネスの持続的な成長を求めてモダナイゼーションに取り組んでいる。コストや時間、レジリエンスなどの制約を満たしながら実現するにはどのような手法が望ましいのだろうか。

[ITmedia]

　多数のIT資産を抱えている業界は既存のIT資産の最適化が課題になる。例えば銀行や証券、保険などの金融機関だ。金融機関は市場競争力を高めるために差別化領域への対応を強化する必要があるが、既存IT資産のままではシステム対応が難しく持続的な成長が困難になるケースが少なくない。

　また、社会構造が変化し、人手不足が深刻化する中で、ITシステムを正しく維持・運用できる人材の確保も課題になってきた。ビジネス環境が激しく変化する中で、オペレーション上のレジリエンスを維持できなくなるリスクが高まる。

　このような背景から金融機関においてニーズが高まっているのが、IT資産のモダナイゼーションだ。既存のIT資産のマイグレーションから、開発手法のアジャイルシフト、基盤の仮想化やコンテナ化、データモデルの変換、運用体制の見直しなど、広範な取り組みが必要になる。

　2人のスペシャリストが金融業界におけるモダナイゼーションの課題とその解決策、考え方を明かした。