後回しではいけない 今こそ実施したいBCP対策と通信の冗長化状況別4パターンで解説

自然災害に備えてBCPを見直すならば、通信障害対策を忘れてはいけない。電話やインターネットが使えなくなる事態に備えて、何を用意すればよいのか。平時にも役立つ対策を紹介する。

2024年03月26日 10時00分 公開
[ITmedia]

 大規模な自然災害がいつどこで起こるかは誰にも分からない。企業の事業継続を考えると、平時の備えが重要だ。

 BCP(事業継続計画)を検討する際は、データとシステムを守る「バックアップ」や「サーバの冗長化」などを優先的に進めることが珍しくない。しかしこうした対策を万全にしてシステムが復旧できたとしても、通信障害によって従業員や顧客と連絡が取れなくなってしまうと事業継続は難しい。大規模な自然災害で電話やインターネットがつながりにくくなったり、復旧までに時間がかかったりすることもあり得る。通信回線が通常通りに使えなくなる事態を想定して、複数の通信手段を持っておくことが“備え”になる。

 どのような対策を取ればよいか。通信障害の状況を4つのパターンに分けて、考え得る対策を解説する。

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