「システム内製化」が失敗しがちなのはなぜ？ “従来のやり方”では駄目な理由：人材不足でも開発体制を強化

柔軟かつスピーディーな開発体制を実現できる「内製化」だが、これまでの開発手法や組織体制から脱却しないままでは望ましい結果は得られない。成功に向けた効率的なアプローチを紹介する。

[ITmedia]

　「DX」（デジタルトランスフォーメーション）を旗印に、企業はクラウドサービスの活用やシステム内製化に取り組んでいる。ビジネスの変化スピードが年々加速する中で、業務現場からニーズを素早く吸い上げて、迅速にシステム構築できる体制づくりが必要だ。

　一方で、ほとんどの企業は内製化の取り組みに苦戦する。内製化では業務現場におけるニーズの理解が欠かせないため、ITスキルに加えて豊富な業務知識が必要となるが、両方を併せ持つ人材は限られるからだ。

　外部のSIer（システムインテグレーター）やパートナー企業に開発を委託したり、SESや人材派遣など外部の技術者を迎え入れたりする方法もあるが、企業のミッションやマインドと合致させることは難しく、期待外れの結果を招きかねない。

　このように内製化、ひいてはDXの阻害要因となるリソース不足の解消に向けて、企業が打つべき手とは一体何だろうか。