中堅企業のERP導入が活発化している。製品選定に際しては企業規模や業種によって留意すべき点が異なる。建設業や製造業はどんな基準でERPを選ぶのがいいだろうか。
中堅の建設業者や製造業者などでERPの導入が進んでいる。乱立するシステムの統合によってデータの一元管理と業務効率化、経営スピードの向上などを実現することが目的だ。これまで基幹システムでオフコン(オフィスコンピュータ)を利用してきた企業では、特に“脱レガシー”としてERPへの移行を検討する動きもある。
ERPの選定では幾つか注意すべきことがある。一つは提供形態だ。SaaS型のERPも増えているが要件に合わない可能性がある。もう一つは想定外のカスタマイズだ。現在ではERP製品の仕様に合わせて業務を標準化する「Fit to Standard」のアプローチが推奨されているが、導入段階で妥協できない要件が顕在化し、カスタマイズが発生する可能性がある。導入にかかるコストと期間を抑えられるかどうかも見極めなければならない。
製造業においては、製品の製造や販売が主な事業だが、それに伴う設置や据付といった工事事業や商品の保守事業も提供するケースもある。ERP選定では企業内の異なる事業全体を幅広くカバーできるかどうかも重要なポイントだ。
本記事では、これらの要件も踏まえて建設業や製造業に最適なERP製品の選び方を考える。
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