「安全」「安価」「効率的」を実現する、クラウド運用課題の解決策とはDX推進の鍵はクラウド運用にあり

クラウドサービスはユーザー企業にさまざまなメリットをもたらすとともに、セキュリティ対策やコスト管理など運用を巡る課題ももたらす。クラウドサービスの運用を改善するヒントを探る。

2024年09月04日 10時00分 公開
[ITmedia]

 今や、多くの企業でクラウドサービスのビジネス利用が進んでいる。特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)以降は、オフィスの外からインターネットを介して社内システムを利用できるクラウドサービスの導入を進める企業の動きが広がった。

 しかしその一方で、クラウドサービスの運用にまつわる人手不足やセキュリティなどの課題が顕在化している。クラウドではスケーラビリティ(拡張性)といったメリットを享受できる半面、適切なリソース管理ができないと、無駄な出費が増えたり、逆に必要なリソースが足りなくなったりしてしまう点も、企業の頭を悩ませている。

 これらの課題を解決するためには、クラウドサービスに関する高度な知見やスキル、ノウハウが必要だが、情報システム(情シス)要員が新しくクラウド技術を習得するには、かなりの時間がかかる。特に、「一人情シス」「兼任情シス」で社内ITの運用をしている中堅・中小企業においては、自力でクラウドサービス運用の課題を解決するのは極めて難しいと考えられる。社内に一定数のクラウドエンジニアを確保できる大企業においても、運用に回せる人材リソースの不足や人材育成の問題など、クラウド運用にまつわる課題は多様化している。

 では、企業において、クラウドサービスをより安全、安価、効率的に活用するためには、どうすればいいのか。

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