NVIDIAに聞いてみた、NVIDIAの高性能GPUを手軽に調達できる方法はある?一般企業にとってハードルの高いGPU導入

一般企業が独自の生成AI活用に挑戦しやすい環境が整い始めたが、問題となるのはAIインフラの要となるGPUだ。大規模に導入するとなると、調達費用はもちろん、データセンターも厳選する必要がある。ハードルを下げる方法はないものか。

2024年09月30日 10時00分 公開
[ITmedia]

 世の中が生成AI(人工知能)ブームに沸く中、AI技術の活用に欠かせない存在として需要が高まっているのがGPU(グラフィックス処理装置)だ。その名が示す通り、もともとはグラフィックス処理に特化したプロセッサとして誕生した。GPUは多数のコアを搭載することから並列処理を得意としており、近年は機械学習による大規模なデータの学習や推論においても一躍注目されることになった。

 画像認識系AI技術を中心に、GPUの需要は過去10年以上にわたって高まってきた。2022年11月にチャットbot型AIサービス「ChatGPT」が登場して以降は、さまざまな生成AIツールの台頭で「2段目ロケットの点火」とも言えるような状況をもたらし、GPUの需要に弾みが付いた。

 ただし大規模なGPU導入のハードルの高さを前に、尻込みしてしまう企業もあるだろう。一般企業が最先端のAI領域に挑戦するのは現実的なのか――。結論から述べると、一般企業でもGPUを搭載した大規模なサーバ群を比較的容易に調達・利用できる環境が整いつつある。その具体的な方法とは何か。

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