クラウドとエッジの分断を避ける どうすれば統合運用管理が可能なのかITとOTを一元管理したい

工場などのエッジ領域で使われる制御技術のIT化が進んでいる。クラウドのITシステムと連携させた高度なデータ処理を実現する事例も増えた。今、必要とされているのはクラウドのIT環境とオンプレミスのOT環境を一元管理できるインフラだ。

2024年10月18日 10時00分 公開
[ITmedia]

 工場やプラント、各種インフラ設備、医療機器などを対象にした制御技術のIT化が進んでいる。この領域では外部との接続を実施することがなく、閉じた空間で使うことが多かったが、ITとデータを活用したより高度な制御の実現や他システムとの連携が整ってきた。さまざまな産業分野で工場などのエッジにサーバを設置し、設備の稼働データを収集・分析して故障を予測しようとしている。また、仮想化やコンテナ技術を活用して、さまざまなアプリケーションを工場に展開する試みも始まっている。

 こうした動きに伴って大きな課題となっているのが「ITとOTの統合運用管理の実現」だ。多くの企業はITシステム担当とは別の組織がOTシステムを管理しており、運用管理の面で非効率が生じている。この状態を放置すると個々のエッジ領域でOTシステムのサイロ化が進み、運用管理の手間やコストがOT投資を圧迫し始めるだろう。これを防ぐには、ITの高度な運用管理技術をOTにも適用するのが得策だ。そのためには、ITとOTを一元的に運用管理できるインフラが必要だ。どのようなインフラが理想的なのだろうか。

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