「ネットワーク運用が破綻」、この状況の救世主となるNaaSとは？：NaaS導入はもう始まっている

クラウドやエッジなどシステム環境の多様化に伴い、各拠点をつなぐネットワークの重要性が増している。だが、従来のネットワークには課題もある。分散環境管理、セキュリティ確保、効率的な運用などを実現し、競争力を向上させるには。

[TechTargetジャパン]

　ネットワーク運用が破綻しつつある。ネットワーク運用担当者の仕事の難易度は増すばかりで、今後も事態が好転するとは考えにくい。その原因を端的に表すなら「アプリケーションの分散化」と、それに伴う「ネットワーク運用管理の複雑さ」だ。

　業務システムが社内で動いていた時代と比べ、現在はシステムの稼働環境は多岐にわたっており、システムへのアクセス方式も多様化している状態だ。取引先や顧客など社外との接点も増え、セキュリティを維持しながらリアルタイムで連携しなければならなくなっている。

　ネットワーク運用担当者はネットワークの拡張や再構成をしたり、ルーターやファイアウォールにルールを追加したりして、こうした課題に都度対処してきた。だがその結果、複雑さは増し、ネットワーク運用の限界が近づいている。

　「ネットワーク運用が事業の足を引っ張っている」と言われないために、どんな手が打てるのだろうか。