“脱PPAP”から“卒PPAP”へ 「パスワードZIPをURLに変えただけ」から転換を時代遅れセキュリティから卒業しよう

2010年代によく使われていた「PPAP」は2020年以降、誤ったセキュリティ対策として廃止されるようになった。官民で「脱PPAP」施策が実行されたが、別の技術でPPAPの仕組みを再現したようなものが多く、根本的な解決には「卒PPAP」が必要だ。

2024年11月14日 10時00分 公開
[ITmedia]

 パスワード付きZIPファイルを電子メールに添付して送り、直後に展開用のパスワードを送る慣習、いわゆる「PPAP」は2010年代によく使われたが、現在では誤ったセキュリティ対策として禁止する動きがある。政府は2020年11月に中央省庁でのPPAPを廃止する方針を示し、民間企業もこれに追従した。

 しかし「脱PPAP」施策にも課題が多いとして、添付ファイルを現在の進歩した通信技術を使って送る「卒PPAP」という考えを提唱する企業が現れた。卒PPAPは脱PPAPとどこが異なるのか。どうすれば根本的に解決できるのか。

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