“暗号化される10秒前”に復旧可能、5大リスクに備える低コストで高度なDR環境：ビジネスへの影響を最小化

ITシステムが停止してしまうリスクには、「ハードウェアの故障」「ソフトウェア障害」「サイバー攻撃」「自然災害」「人為的ミス」の5つがある。これらがビジネスに与える影響を最小化できる低コストで高度なDR環境とはどのようなものか。

[ITmedia]

　改めて確認するまでもなく、企業のビシネスとITは切っても切れない関係にある。言い換えれば、基幹システムなどミッションクリティカルなシステムが停止するような事態になれば、ビジネスにも大きな影響が出るということだ。場合によっては、企業の信用を低下させる恐れもある。そうしたリスクは、企業へのIT浸透と依存が深まるとともに拡大するばかりだ。

　ITインフラを停止させるリスクはさまざまだ。システムそのものの故障やサイバー攻撃に加えて、自然災害や人為的なミスもシステム停止リスクとして考えられる。そのため、ITが停止しない、もしくは停止してもすぐに復旧できるような仕組みを構築しておく必要がある。

　しかし、こうしたシステム停止リスクに対し、全てをカバーするような仕組みはあまり見当たらない。ポイントソリューションはあるが、構築には大きな負担がかかる上、人の手による運用がある程度は必要になる。バラバラに導入した結果、ベンダーのサポートが分離してしまうリスクもある。

　故障やサイバー攻撃、そして自然災害と対策すべき幾つものリスクに対し、企業はどう向き合えばいいのか。