LANケーブルではもう限界 構内ネットワークに「光ネットワーク」という選択肢：従来の「光」と何が違うのか

ネットワークの帯域不足が問題になっている。より大量のデータをより速くやりとりするためには、もはやLANケーブルを使ったネットワークでは限界が近い。とはいえ全てを光ファイバーに切り替えるのは大変だ。現実的な解決策はあるのか。

[TechTargetジャパン]

　オフィスはもちろん、大学や病院、ショッピングモールなど、今やあらゆる場所に構内ネットワーク（LAN）が敷設されている。だが近年、そうした「構内ネットワークの在り方」が変わりつつある。

　一定の広さを持つ建物内や、複数の建物をつなぐLAN環境において、「より広帯域な回線で、より快適に使えるように」という要件はもはや言うまでもない。行き交うデータ量は増加しており、高速なインターネット回線サービスなども登場している。そうした中、これまで物理メディアの主流だった「LANケーブル」に限界が見えてきた。

　広帯域がますます求められる企業ネットワークにおいて、光ファイバーを利用した新たなネットワークが求められている。ただ、光ネットワークを実現しようとすると、従来はLANケーブルの全てを光ファイバーに変える必要があり、なかなか手を出しづらかった。こうした中、業界では「LANケーブルと光ファイバーケーブルを組み合わせて使う技術」が注目されている。

　使い慣れたイーサネットの環境を維持しながら「オール光ネットワーク」のメリットも享受できる。この画期的な仕組みについて有識者に話を聞いた。