160TBと大量のデータを抱え、コストや運用管理の面で限界を迎えていた東急建設。そこで同社はクラウドストレージへの移行を検討したが、次は必要な文書を高精度で見つけ出せる「検索性」の担保が課題となった。これを解決した方法とは。
設計書やマニュアル、申請書類など、企業では日々大量の文書が作成されている。そうした文書はオンプレミスに構築した社内のファイルサーバに格納し、管理されるのが一般的だったが、クラウド利用が当たり前になった現在は、クラウドストレージに保存する企業もある。そこで課題になるのが「検索性」だ。
必要な文書がどこにあるのか見当が付かない場合、全文検索が必要だ。だが、クラウドストレージの中には、契約するプランや保存するファイル形式などの制限から、全文検索ができないものもある。簡単な絞り込み検索はできても「検索結果をメタ情報などでさらに絞り込む」といった複雑な検索には対応していないことがある。
東急グループのゼネコン(総合建設業)である東急建設も同様の悩みがあった。同社がオンプレミスに蓄積しているファイル数は約7000万ファイル、容量も160TBまで膨らんでおり、ストレージコストの増大が問題になっていた。クラウドに移行することでコスト面の課題は解決するが、クラウドストレージの標準的な検索機能では前述の検索課題が残る。
クラウドストレージへの移行と検索性、東急建設はこの2つの課題をどう解決したのか。
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