多拠点でビジネスを展開する企業にとって、ネットワーク構築で考えるべき課題は山積みだ。運用の負荷軽減やセキュリティ強化が求められる中、注目を集めるのが「SD-WAN」だ。選定時はどのようなポイントを重視すべきなのか。
組織におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中で、ネットワークに関する新たな課題が浮上している。
1つ目の課題は「ネットワークに接続するデバイスの多様化」だ。従来の企業ネットワークは主にPCやサーバで構成されていたが、近年はスマートフォンやタブレット、オフィス機器、さらには工場の機械やIoT(モノのインターネット)機器など、多様なデバイスが接続されるようになった。その結果、ネットワークの管理・運用は一層複雑化している。
2つ目の課題は「テレワークの定着」だ。テレワークは一過性のものではなく、今後も継続すると考えられる。特にハイブリッドワーク(オフィスワークとテレワークの組み合わせ)を採用する企業が増加傾向にあり、社内外のネットワーク環境をシームレスに接続できる柔軟なネットワークが求められている。
3つ目の課題は「セキュリティリスクの拡大」だ。ネットワークに接続するユーザーの拠点が分散することで、防御すべき領域が拡大し、セキュリティリスクは増大している。従来の境界型防御に加えて、ネットワークを多層的に防御する仕組みが不可欠となっている。
こうした課題を解決する技術として注目されているのが、ネットワークの可視化や柔軟性を向上させるSD-WAN(ソフトウェア定義WAN)だ。安全かつ効率的なネットワークを構築するためのSD-WANの選定ポイントについて、有識者に聞いた。
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