KDDIの通信品質と事業成長を支える“共通インフラデータ基盤”構築の舞台裏：データの力でインフラ業務をカイゼンし、お客さま満足度向上につなげる

5G、Data Driven、生成AIを中心としたサテライトグロース戦略を展開するKDDIは、共通インフラデータ基盤で、通信の安定稼働や品質改善による顧客満足度向上につなげている。同基盤には何が求められ、どう実現したのか。

[ITmedia]

　通信インフラを活用し、顧客に多様な通信サービスを提供するKDDI。同社は「5G（第5世代移動通信システム）、Data Driven、生成AI」を中核とした多様な事業を複数展開し、より良い顧客体験や新たな価値創出に取り組む「サテライトグロース戦略」を推進。KDDIグループ全体の成長を加速させている。

　この戦略を推進する上で欠かせないのが、「通信インフラの安定稼働」と「顧客満足度の向上」だ。最新技術をいち早く取り込みながら、顧客に快適なサービスを24時間365日提供し続ける必要がある。そのためには、基地局などの設備を適切に配置し、顧客のニーズや万が一のトラブルにも迅速に対応しなければならない。

　安定稼働と顧客満足度向上を実現するカギとなるのが、日々得られる膨大なデータだ。システムログやユーザーの利用データなどを分析することで、適切な基地局配置を計画したり、機器などの故障を監視したりして迅速に対応するだけでなく、機器の故障を事前に予測したり、トラブルを未然に防いだりする。こうした取り組みを推進するため、KDDIは「共通インフラデータ基盤」を構築して一元化したデータ活用を社内で推進、成果につなげているという。

　KDDIの共通インフラデータ基盤には何が求められ、それをどう実現したのか。データ基盤の担当者に共通インフラデータ基盤構築の舞台裏を聞いた。