商業施設の出店や都市計画、マンション開発において「人流データ」は勘や経験ではなく科学的根拠に基づいた確実な意思決定を可能にする。その具体的なメリットと可能性について、東京大学で都市解析を研究する長谷川 大輔氏に聞いた。
商業施設の出店や都市計画、マンション開発において、「人流データ」は勘や経験ではなく科学的根拠に基づいた確実な意思決定を可能にする。同じ「○○駅徒歩10分」という情報でも周辺の状況や環境によって歩行者の動きは大きく異なり、それが不動産価値や商業施設の立地に影響を与える。
特にコロナ禍では、エリアごとの人口密度を把握するために人流データの重要性が急速に高まった。今は“ウォーカブルな街”づくりが世界的トレンドになっており、より魅力的で持続可能な都市設計のために人の流れを分析する需要が増している。
人流を正確に把握して制御することは、混雑緩和や群衆事故防止、商業活性化、さらには犯罪率低下やCO2排出削減まで、多くの社会課題の解決につながる可能性を秘めている。都市計画を専門分野とし、都市解析やGIS(地理情報システム)を活用した研究に取り組んできた長谷川 大輔氏(東京大学不動産イノベーション研究センター 特任講師)に、人流データが切り開く未来について聞いた。
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